放射線科

診療内容・特色

放射線科では放射線診断専門医1名、放射線治療専門医1名と診療放射線技師17名、看護師1名、事務職員1名の全員が協力して病院の中央部門としての診断、治療の業務に取り組んでいます。

治療部門は藤田和志医長が担当しており、リニアックによる各種の悪性腫瘍(がん)に対する放射線治療とがんの骨転移による疼痛に対する緩和療法としてのRI内用療法(メタストロン注)を行い、各科と緊密に連携して当院でのがん診療での放射線治療の立場を確立しています。

診断部門ではCT、MRI、核医学検査などの画像診断と肝がんに対する肝動脈塞栓療法(TACE)、動注化学療法や閉塞性動脈硬化症に対する経皮的血管形成術(PTA)などの治療を富吉秀樹部長が一人で担当しております。残念ながらマンパワーの不足は明らかですが、各科の医師との緊密な連携で効率的な診療を心がけています。また、CT、MRIなどの高額医療機器の共同利用としての開業医の先生方からの紹介による検査も地域の中核病院である当院の役割を重視して積極的に受け入れています。

 

  呼吸器グループのご紹介

臨床統計(平成25年度)

  • 肝がんに対する肝動脈塞栓療法(TACE)42例
  • 肝動注リザーバー留置8例
  • 浸潤性膀胱がんに対する動注化学療法1例
  • 閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術(PTA)29例
  • 下大静脈フィルター留置、抜去9例
  • 放射線治療新患者数213例
  • 転移性骨腫瘍に対するRI内用療法2例

専門(認定)医研修施設指定状況

放射線科専門医(診断、核医学、治療の3部門)修練機関
-広島大学病院(総合修練機関)

医療機器

一般撮影

一般撮影1 一般撮影2

一般撮影では、胸部や腹部、全身の骨等をX線を用いて撮影を行います。病変部などを診断するために様々な方向から撮影することもあります。当院にはフラットパネルディテクタシステム(FPD)が整備されています。以前よりも低線量で高画質を得ることができます。 また、病室や手術中の患者さんには移動型X線装置を用いて撮影を行います。この装置にはモバイル型の画像処理ユニットを搭載し、撮影後その場で画像を確認することが可能となっています。

マンモグラフィ

マンモグラフィ・パノラマ撮影装置・バイオプシー 

平成27年1月に乳腺専用のX線撮影装置を更新しました。フラットパネルディテクタの採用により、通常のX線写真よりも細かい画像が得られる特徴があり、乳がん所見の1つである微細な石灰化や、小さなしこり、しこりのできないタイプのがんの早期発見に有用です。
乳房を押さえて挟むため、多少の痛みを伴うことがありますが、重なりあった乳腺を薄く延ばすことで病変が見つけやすくなります。
当院ではさらに乳腺の奥行きの情報が分かる断層撮影(トモシンセシス)や、石灰化病変の組織を採取する検査(マンモトーム)も行える機能を備えておりますので、より精密な検査も可能です。

放射線治療(リニアック)・放射線治療 位置決めCT

放射線治療(リニアック)・放射線治療 位置決めCT

専用のCTで位置決めを行い、その画像に基づいて放射線治療専門医が個々の患者様にあった治療計画を立案します。肺がんや乳がんなど平成25年度では、213例の治療を行っております。治療計画後、実際の治療は数分で終了するので、患者様の負担は軽度です。

MRI

MRI

平成18年に更新された当院のMRI装置では拡散強調画像という撮像が可能であり、放射線被曝なしでがんの病巣がPET検査の画像のように表示することができます。また、この拡散強調画像は初期の脳梗塞を診断する際にも非常に有用です。その他にもこの装置での様々な撮像が脳神経、脊椎、関節、骨盤部などの病気の診断に大変、威力を発揮しています。

CT

CT

当院のCT装置は平成24年の4月に更新されて、最新型の64列128スライスのMDCT(多列検出器CT)となり、X線被曝の線量が従来の半分以下でも高精細の画像を得ることが可能です。一日に約40~60 人を撮影しており、検査時間は単純(造影剤を使わない)検査が約3分、造影検査は約10分で終了します。基本的には予約制での運用ですが、緊急時の検査にも柔軟に対応しています。

血管撮影

血管撮影装置

当院には2台の血管撮影装置が設置されており、こちらの装置では頭部や腹部などの血管造影と治療を行っております。頭部では回転撮影により動脈を3D像(立体画像)で表示することが可能であり、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の診断とコイルでの塞栓術による治療には必要不可欠な検査です。腹部では主に肝がんの経カテーテル治療を行っています。足の付け根からがんを栄養する動脈まで選択的に挿入した細い管(カテーテル)から抗がん剤を注入して治療します。また、血液透析を行うために必要なシャントが狭くなったり、詰まっている患者さんに対して腎臓内科医がバルーンカテーテルを用いて、広げる治療を行っています。

心臓カテーテル

心臓カテーテル

こちらの装置は平成24年の5月に最新型の装置に更新され、循環器科の医師が心臓の血管造影と治療を行っています。虚血性心疾患治療では腕の血管から細い管を挿入して、細くなってしまった冠動脈(心臓の栄養血管)を風船付きのカテーテル(バルーンカテーテル)と金網状になったステントで拡張して治療を行います。また、不整脈の治療に対してカテーテル先端の高周波通電装置で焼灼して不整脈の回路を切断するカテーテルアブレーションや必要に応じた脈拍数を維持するためのペースメーカーの埋め込み等を行っています。

核医学検査(RI)

アイソトープ検査(RI)

特殊な薬剤(放射性医薬品)を投与して、その薬剤の代謝、経時的集積をガンマカメラで撮影することによって様々な臓器の機能・代謝を評価します。投与された放射性医薬品はその放射性核種に特有の物理的半減期と尿などから体外へ排泄される生物的半減期にしたがって減衰していきます。頭部では脳血流を測定し、血流分布を評価したり、解析ソフトを用いて認知症の診断も行います。心臓では安静時と負荷時の血流を比較して、心筋虚血の診断を行います。また、骨の代謝に基づいた画像から一度に全身骨の状態が把握できます。

X線透視装置

X線透視X線透視X線透視

最新のX線検出器を備えた透視装置で、低X線量で高画質を得る事ができ、寝台が低く下がりますので乗降が楽にできます。主に消化管の造影検査を行っており、その他には腰椎の神経根ブロックや骨折の整復、泌尿器科の検査等で使用しています。

PACS(医療用画像管理システム)

X線透視X線透視

当院では平成20年12月から医療用画像のフィルムレス運用を行っています。これによって患者様の過去の画像が紛失・劣化することなく、迅速にモニターで詳細な画像が観察できるようになりました。平成26年12月に新しいシステムに更新されました。

医師紹介

部長 富吉 秀樹(とみよし ひでき)

  • 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • 日本脈管学会脈管専門医

平成3年卒

平成15年4月より当センター勤務

医長 藤田 和志(ふじた かずし)

  • 日本医学放射線学会放射線治療専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

平成7年卒

平成17年4月より当センター勤務

医師 迫田 茲子(さこだ やすこ)

平成27年10月より当センター勤務

レジデント 須磨 侑子(すま ゆうこ)

平成26年卒

平成29年4月より当センター勤務

レジデント 金田 美里(かねた みさと)

平成27年卒

平成27年4月より当センター勤務

放射線部スタッフ

  • 診療放射線技師 17名(診療放射線技師長 田坂聡)
  • マンモグラフィ検診認定撮影技師 3名
  • 放射線治療専門技師 3名

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